オーストラリアに来たきっかけは?
世界各国を飛び回って仕事をしてきた父の影響で、世界の文化や英語に昔から興味がありました。
日本の大学在籍中、父がオーストラリアのダーウィンで駐在していたので、夏休みの期間に1ヶ月間の短期語学留学をしました。
この留学が、オーストラリアに留学する大きなターニングポイントになりました。
ダーウィンで英語を勉強しながら一番感じたのは、オーストラリアがいかに多国籍で多文化な国かということでした。
日本の外に出たからこそわかった新しい価値観や出会いは驚くほどの衝撃で、世界の広さを実感すると同時に、英語で専門的なスキルや知識を身に付けて、世界を舞台に活躍できる人間になりたい、と思いました。
その後どうしてパースに?
短期留学だったので、一度日本へ戻ったのですが、自分の気持ちは変わらなかったので、すぐに日本の大学の退学手続きを済ませて、2018年2月からダーウィンの大学に入学しました。
ダーウィンでは自分と同じ留学生が多い環境で、大変ながらも充実した1年を過ごすことができました。
翌年の父 の帰任をきっかけに、知り合いのいるパースで勉強を続けるようと思い、西オーストラリア大学(UWA)に転校しました。
パースでの勉強はいかがですか?
大学での専攻は建築デザインなのですが、個人的には「英語はしっかり勉強した」という自負があったものの、建築の専門用語に慣れるまで時間がかかりました。
そして何よりも今までの英語の勉強から、英語はあくまでもツールで、それを使って専門的な知識を学ぶという大きな変化に戸惑いを隠せませんでした。
もう一つの大きな変化は、日本と真逆とも言える「学ぶ」ことへの考え方や姿勢でした。日本では、1〜10まで「教えてもらう」という印象が強かったのですが、オーストラリアでは自分で考えて、自分のやり方で勉強を進めていく自主性が強く求められます。
だからこそモチベーションの管理はすごく大変で、加えて日本ではあまりしたことですが、自分がどう考えたのか、どうしてこのデザインにしたのか、など意見や考えをシェアする場面が非常に多く、自分が勉強する意思がなければ前に進んでいかないことを強く実感しています。
ただ、逆を言えば本当に自分が興味のあることや好きなことを選択すれば、勉強できることは無限大で、いくらでも可能性を広げていくことができるのがオーストラリア留学の魅力だとも感じました。
現在のパースでの生活の様子を教えてください。
パースの人と人が近い距離で触れ合える環境は、日本を離れて海外にいる自分にとって、大きなは安心材料になっています。
大変な勉強も周りの人に支えられて何とか乗り越えられているし、街のサイズ感もちょうど良く、忙しすぎないライフスタイルを送れるパースは、自分の好きなことを追求するには絶好の環境だと実感しています。
当面の目標は大学を卒業することですが、オーストラリアで建築士になるための修士コースへの進学も視野に入れています。
将来的には、オーストラリアが教えてくれた世界の広さを感じながら、日本•オーストラリア問わず好きな場所で自分のスキルを活かしながら輝ける人材になりたいです。