留学•就職体験談
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パース支店立ち上げ ~過去からの脱却~

退職した後どうしようかな?と思った時に、短期間ながら人材紹介・派遣部門で様々な採用活動にたずさわらせてもらって分かった事実として、やはり日系企業への転職にはTOEIC、ということで、良い機会だからTOEICの対策講座に行く事にしました。

当時シドニーでTOEIC対策の鉄板!と言われた「スティーブンのTOEIC」

私は両親とも教師、私自身英語講師をやっていましたし、浪人時代は某大手予備校にも通い、中学高校と塾にも通わせてもらっていたこともあって、講師にはちょっとこだわりが強いですが、彼は本物でした。笑
今まで通学した中で、浪人時代の予備校とスティーブンのTOEICは出席率100%です。

良い教育って、エンターテイメントでもあるんですよね。
今カウンセイングさせていただくときにも大いに参考にさせてもらっています。

そんな楽しいTOEICの勉強に通っていたある朝、シャワーを浴びて部屋に戻ると、見知らぬ固定電話から着信が。
まだ就職活動を開始していなかったので、誰だろ?と思って電話に出ると、何と前職の社長でした。笑

「今何してる?英語の学校!?いい年した大人が学校なんて・・・」

なんて早速ご指導いただいてしまいましたが、ろくなもの食べてないだろうからランチでもご馳走する、なんて言っていただいたのでひょいひょい行く事に。笑
仕事ではとても厳しい方でしたが、食事の時やたばこ吸いながらお話しを聞かせて頂くときは本当に知識豊富で優しい人生の先輩、という印象でした。

いつも楽しく拝聴させていただいたこともあり、ちょびっとの緊張と、今日はどんなお話し聞けるのかなぁ、なんて思ってランチへ。

社長が外でランチというと、大抵ここ、という定番の日本食レストランへ。
内定いただいた際もここでした。
もう内定いただいたのが遠い昔のように感じるほど、濃い4か月でした。

「そういえば、岡パース好きだったよな?」

ふとそんなことを聞かれて、はい、と答えると、ちょうど立ち上げを決めて支店長も確定していたパース支店のその支店長が、シドニーでの研修中に辞めたとのこと。

「岡、お前がこの仕事好きなのは良く分かってる。仕事を抱え込むのは悪い癖だ。だけどお前は留学もしていたし、支店でもやっていけると思うがどうだ?」

思いも寄らぬ社長からの呼び戻しにビックリしながらも、また好きな仕事が出来ること、それに何より、意見の食い違いがあってもそれを受け入れて下さろうとしている社長の厚意に胸うたれました。
胸うたれている間に給与が大分値切られていたことは後々後悔しましたが(笑)行ってみたかったパースに転勤でいける、しかも店舗一つ任せてもらえることには血が興奮しました。

「Welcome back!」

当時ビザ部門のマネージャーをされていたK氏が真っ先に私の帰りを温かく迎えて下さり、またお世話になったA先輩はじめ総務マネージャーだったMさんや他のスタッフの方々も家族のようにまた受け入れて下さったことは今でも忘れぬ感謝です。
わずか3日で必要書類の準備、および下見にいったYマネージャーとの引継ぎ、および今まで携わっていなかった留学部門、ビザ部門のトレーニング、と激務の日々でした。

「パースって、この仕事だとどういうマーケットですか?」

Yマネージャーに質問すると、

「いい所だよ。最初から3人スタッフいてもいいくらい。あー、でも社長がそこまで予算は出してくれないだろうから、とりあえず頑張れ。あんまりトレーニングしてる時間ないから、わかんないことあったらスカイプちょうだい。あとは行けばわかる。あ、コーヒーは高いぞ。」

一週間、立ち上げ準備でパースに出張していたマーケティングマネージャーからの支店立ち上げに関する調査報告は以上でした。笑

「シドニーからサポートしますから、頑張ってください!」

年下の先輩だったチャキチャキMちゃんもシドニーからの支援を約束してくれ、いざパースへ。
久しぶりのシドニーが、半年にも満たない滞在になるとは予想もしていませんでした。

そんなドタバタもあって、ろくにワーホリ時代の友達にも会えないままの旅立ち。
パースって言っても国内だから、そのうち会えるさ、なんて思っていましたが、それが間違いだと気づいたのは数年後でした。笑

お世話になったシェアハウスのオーナーさん、仲良くしてくれたメンバーに別れを告げ、いざパースへ。

前に出るときは失恋の痛みしかなかった場所でしたが、今は新たなスタートを見せてくれました。

良く考えれば、ワーホリで最初来た時もどん底で、何もなかったよなー。

なんて思いながら離陸。

年ぶりのパース。

いろいろな変化を、身をもって体験したスタートとなりました。

この記事を書いた人

Otto

気分転換にとワーキングホリデーで滞在していたオーストラリアで人生の方向性を見出し、留学、自力で永住権取得、海外就職を実現。「自分と同じように悩む人たちの力になりたい」という想いで独立。ゴルフ、ファッション、音楽、パースのライフスタイルを愛する社長っぽくない社長。

ACCのスタッフは全員オーストラリア長期留学経験者

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