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オーストラリアのワーホリでセカンド、サードをオススメしない理由

こんにちは、オーストラリア•キャリアセンター(ACC)のMikaです。
当ウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。

悩む人

オーストラリアにできるだけ長くいたいので、ワーホリビザでセカンド、サードを申請したいと思っています。何か注意点があれば教えてください。

今日はこんな疑問にお答えします。

本記事はこんな方におすすめ

  • オーストラリアにワーホリで来たい
  • オーストラリアにできるだけ長く滞在したい
  • オーストラリアでワーホリ1年目で、これから2年目、3年目を考えている

本記事の信頼性

3年半の留学について赤裸々に語っている留学体験談は、おかげさまでたくさんの皆さんから共感をいただいています。

ACC Mika

2019年7月以降、日本のパスポートを持つ方は、オーストラリアにワーキングホリデービザで最長3年間滞在できるようになりました。

これをフル活用して、オーストラリアにできるだけ長く滞在したい、と考えている方も多いと思いますが、ワーホリビザは目的に合わせて上手く使い分けたい、というのが正直なところ。

ACCでは、場合によっては「セカンド(サード)はやめておいた方が良いよ」とアドバイスをさせてもらうこともあります。

今回はなぜ私たちACCがオーストラリアのワーホリのセカンド、サードをオススメしないのか、その理由を解説していきます。

オーストラリアのワーホリビザのおさらい

まずはオーストラリアのワーキングホリデービザについて、簡単なおさらいをしていきましょう。

ワーキングホリデービザの有効期限は最長1年間ですが、この期間中に季節労働への従事や年齢制限等、一定の要件を満たせば、2年目に当たるセカンドワーキングホリデーを申請・取得できます。

セカンドワーキングホリデー期間中は、1年目と同じように最大で12ヶ月間オーストラリアに滞在することができます。

さらに2019年7月1日以降、セカンドワーキングホリデー中に季節労働への従事や年齢制限等、一定の要件を満たせば、3年目のワーキングホリデービザ申請が可能になりました。

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ワーホリ先として人気のオーストラリア。そんなオーストラリアのワーホリビザについて、申請条件や年齢制限、費用、セカンドワーホリやサードワーホリまで、徹底的に詳しく解説します。

オーストラリアのワーホリビザでできること

オーストラリアのワーキングホリデービザ保持者は、

  • 基本一つの雇用主の元での仕事は6ヶ月まで(一部例外あり)
  • 就労時間の制限はなし
  • 最大約4ヶ月間(17週間)の勉強が可能

このように、一部条件がありながらも、仕事をしても勉強しても良い、あるいは何もしなくても良いビザになっています。

学生ビザの場合は必ず学校にフルタイムで通わなければいけないので、この点は大きく違いますね。

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つまり、何もしなくても最長1年間オーストラリアに滞在する権利を与えてくれるのがワーホリビザであり、条件を満たせばその期間が最長3年間になります。

ACCがオーストラリアのセカンド、サードワーホリをオススメしない理由

まず最初にお伝えしたいのは、私たちはワーキングホリデービザを否定しているわけではない、ということ。

ACCセンター長の岡もオーストラリアでの生活はワーホリから始まりましたし、ワーホリで救われた1年があったからこそ、永住ビザ取得を実現することができました。

なので、ワーホリが悪いとは全く思っておらず、むしろ「みんなワーホリで来ればいいのに」と思っていますが、2年目、3年目となると話は別です。

それはなぜか?
下記で理由を大きく2つに分けて解説していきます。

2年目以降は「惰性」が多くなり、自分を見失いやすくなる

セカンドになると、1年目とは違って、特別新しいことが減ります。
それゆえ、人生への刺激も大分薄れ、1年目の惰性となってしまう方が多くいらっしゃるのを目にします。

オーストラリアは良くも悪くも「laid-back」(のんきな、のんびりした、の意味)な生活を送ることができますし、ワークライフバランスがきちんととれている国です。

ゆっくりとした時間を過ごすことは、特に日本であくせく働いてきた社会人の方にとっては必要なことだと思いますし、自分がオーストラリアに着いた当初はこういった環境の違いにカルチャーショックを受けたものの、今となっては日本の忙しい生活に戻れる気は一切しません。笑

日本でのストレス過多な生活から解放されたい、と思ってワーキングホリデービザで1年間ゆっくりすることは、人生においてとても有意義な時間となると思いますが、それが2年、3年となると先述の通り「惰性」が見えてくることが多いと感じます。

例えば、「その後留学のために貯金したいからあともう1年!」だったり、「現地でインターンを経験したいけれど、今の英語力と資金では半年無給で働くだけの余裕がない…」ということであれば、セカンドワーホリに挑戦してみるのも一つです。

実際に、ACCでサポートさせていただいた方にも、ワーホリの最初に相談に来られて、留学資金がゼロだったため、2年間で貯めてきます!と言って、2年後に約400万貯めて改めて留学の相談をしに来られた方もいらっしゃいます。

ACC Mika

簡単に言えば、ワーホリの最初の1年には目的は要りませんが、セカンド、サードには逆にはっきりとした目的がないと、振り返ってみて無駄な1年だったと感じてしまうことになりかねない、ということです。

その後のキャリアに影響が出る可能性がある

もしオーストラリアにワーホリビザの権利をフル活用して最長3年間滞在する、となった場合、1年目のうちに約3ヶ月間、2年目に約半年間の季節労働に従事する必要があります。

実際には天候や仕事の数によって労働日数が左右されるので、ぴったり3ヶ月または半年で条件を満たせることは少なく、それ以上の日数を要することが多くあります。

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もちろん貴重な体験ができると思いますが、こと日本帰国後の就職について考えると、農業系の仕事に従事したい人以外はまずこの経験が直接的に役に立つことは少ないでしょう。

日本ではアルバイトを職歴として換算する文化はまだまだ根付いていないので、ワーホリで経験したことを職歴として生かすことも難しい場合が多いです。

ましてやワーホリができる20代は今後の将来設計の中でも大事な時期であり、その1〜3年で何をしてきたのか?ということは日本での就職活動中にほぼ確実に問われることになるでしょう。

日本では英語力が就職の武器になることがまだまだありますから、ワーホリ中に高い英語力を身につけることができれば、就職にプラスになる可能性もあります。

しかし、現実は2年目、3年目で惰性が見えてくると、便利な世の中ですから、オーストラリアにいてもほぼ日本語で生活する術も身についてきます。
結局「長くいても英語力は伸びなかった」と、ワーホリの期間が残りわずかになって、ACCにご相談をいただくことも多いです。

それこそ英語力を武器にしたいのなら、ワーホリまたは学生ビザで1年など、決まった期間で身につけて日本で就職活動に臨んだ方が良いでしょう。

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オーストラリアのワーホリは、「目的がなくても良い1年目、目的が必要な2年目、3年目」

今回は、なぜ私たちACCがオーストラリアのワーホリのセカンド、サードをオススメしないのか、その理由を詳しく解説しました。

繰り返しになりますが、ワーキングホリデーの制度自体を否定しているわけではなく、むしろ大歓迎です。
日本での生活や仕事に疲れた方、ぜひオーストラリアの雄大な自然と暖かい人たちに癒されましょう。

しかし、「とりあえず2年(3年)」「なんとなく2年(3年)」とお考えの方には、目的をしっかりと意識した方が良いよ、というお話をさせていただいています。

日本では「就職したらまず3年は頑張れ」「石の上にも3年」という言葉がある通り、「3年」がある意味一区切りと思われるくらい、まとまった時間になります。
だからこそ、その時間に何をするのか?が問われる。

ACCご利用者の方でも、具体的な目標をお持ちでステップアップされていく方は、早めに学生ビザに切り替えられるなり、早めに資格を取られて日本や他の国に行かれて活躍されています。

大切なのは、ワーキングホリデーの制度をフル活用することではなく、留学やワーホリをご自身のなりたい自分や今後送りたい人生のために有効活用することです。

今オーストラリアにいて、「この後どうしよう」「ワーホリ期間をどう使おう」とお悩みの方は、気軽にご相談くださいね。
実際にワーホリも学生ビザも、オーストラリア就職も経験しているコンサルタントがお話させていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人

Mika

オーストラリア、パースで20代後半から英語力•スキルを身につけるための留学を敢行。留学で得た経験を活かして、ACCのキャリアコンサルタント、グラフィック&ウェブデザイナーとして活躍中。愛犬とパースの自然、飾らないライフスタイルが大好き。

ACCのスタッフは全員オーストラリア長期留学経験者

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