こんにちは、オーストラリア•キャリアセンター(ACC)のMikaです。
当ウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
オーストラリアにワーホリビザで滞在していますが、コロナビザで滞在を伸ばそうと思っています。コロナビザはまだ申請できますか?
今日はこんな疑問にお答えします。
本記事はこんな方におすすめ
- オーストラリアに学生ビザまたはワーホリビザで滞在しているが、日本のコロナがもう少し落ち着いてから帰りたい
- オーストラリアでレストラン(カフェ)で仕事をしていて、もう少し長く働きたい
- オーストラリアに学生ビザまたはワーホリビザで滞在していて、次はコロナビザを申請したいと思っている
本記事の信頼性
3年半の留学について赤裸々に語っている留学体験談は、おかげさまでたくさんの皆さんから共感をいただいています。
世界で猛威を振るっている新型コロナウィルス。
オーストラリアの移民省が、このパンデミック状況下で一定の要件を満たせばオーストラリアの滞在を延長できるように用意した、通称「コロナビザ」は、実際多くの方が申請しました。
2021年12月現在、オーストラリアの東海岸の方から留学生の受け入れがスタートしそうな流れが出ていますが、そんな中コロナビザはどうなっているのか?今後どうなっていくのか?解説していきたいと思います。
目次
オーストラリアの滞在を延長できるコロナビザって何?
コロナビザは、新型コロナウィルスの影響を受けて、オーストラリアの移民省が用意した臨時のビザで、正式名称はSubclass 408 - Australian Government endorsed events (COVID-19 Pandemic event)です。
コロナビザは下記のいずれかの条件を満たす方が申請できます。
- 学生ビザなどの他の短期滞在用ビザの申請ができず、自国に帰ることも難しい場合→最長3ヶ月間のビザ
- コロナ禍で最も人材が必要とされている重要セクター(※)で仕事をしていて、それを継続する場合→最長12ヶ月間のビザ
重要セクターとは
オーストラリア移民省は、2021年12月現在下記の業種を重要セクターと定めています。
- 農業
- 食品加工
- 医療関係
- 介護
- 障害者ケア
- 保育、チャイルドケア
- 観光
- 旅行、ホスピタリティ
今もオーストラリアでコロナビザを申請することはできるの?
2021年12月現在、オーストラリア移民省はコロナビザの申請を受け付けています。
先日ACCでコロナビザの申請サポートをさせていただいた方も、2022年12月までのビザが認可されていました。
しかし、コロナビザはあくまでも臨時のビザであることには変わりがありません。
オーストラリアの国境が開きそうなニュースも出ていますから、いつ変わってもおかしくない状況です。
とは言えど、国境が開いたらすぐに人手不足が解消される、というわけでもないので、重要セクターで働く方へ向けてのビザはまだ発行されている、という状況です。
オーストラリアのコロナビザの申請方法
ここで、オーストラリアのコロナビザの申請方法をおさらいしましょう。
コロナビザ申請の条件
- オーストラリア国内にいること
- 現在のビザの有効期限が90日以内に迫っている、またはビザの有効期限が切れて28日以内である
- オーストラリアに滞在するための十分な資金がある
- 健康や人格に関する要件を満たしている
- オーストラリア滞在中に必要な医療保険に加入できる
- 過去にオーストラリアのビザ申請を拒否されたり、ビザがキャンセルされたことがない
コロナビザ申請に必要な情報と書類
- パスポート
- 医療保険(OVHC)の加入証明書
- コロナビザ期間中の雇用を保証する、雇用主からのレター(重要セクターでの仕事を継続するためにビザを申請する方のみ)
- 国に帰ることができないという理由で申請する方はその理由を書いた文書
コロナビザはいつから申請できる?
上記の通り、現在のビザの有効期限が90日以内に迫っている場合、その間に申請ができます。
また、何らかの理由でビザの有効期限が切れてしまった場合も、有効期限から28日以内であれば同様に申請が可能です。
コロナビザの申請費用はいくら?
2021年11月現在、コロナビザの申請費用は無料です。
申請費用がかからないようにするために、入力画面の「visa application charge concession」という項目で「YES」を選択し、「Nil VAC」を選択する必要があります。
コロナビザは延長できる?
すでにコロナビザを持っていて、その有効期限が迫っている場合は、下記のいずれかの理由に当てはまる場合は、新しいコロナビザを再度申請することができます。 ※2021年12月現在
- 重要セクターでの仕事を継続するためにオーストラリアに滞在したい
- 新型コロナウィルスによる渡航制限で、現在のコロナビザの有効期限内にオーストラリアを出国することができない
延長というよりも、新たにコロナビザを申請する、ということになります。その際も、基本的には前回と同じように申請を行います。
オーストラリアのコロナビザの申請のコツ
コロナビザの申請は学生ビザの申請ほど複雑ではないので、必要情報や書類が揃っていれば2〜3時間ほどで申請が完了できます。
申請のコツは、下記のどちらの目的でビザを申請するかによって異なります。
- コロナ禍で最も人材が必要とされている重要セクターで仕事をしていて、それを継続する場合
- 学生ビザなどの他の短期滞在用ビザの申請ができず、自国に帰ることも難しい場合
重要セクターで仕事をする方は雇用主からのレターをしっかり準備しよう
定められた重要セクターで仕事をするためにコロナビザを申請する方は、コロナビザ期間中の雇用を保証する書類として、雇用主からのレターを準備しましょう。
レターの中には下記の項目が記載されていると良いです。
- 現在雇用されている会社の会社名、該当する重要セクター、ビザ申請者のポジション(役職)と職務内容
- ビザ申請者の勤務態度
- コロナビザが認可となった場合、ビザ申請者を引き続き雇用する予定であること、ビザ申請者を雇用することが会社にとって有益であること
上記の内容をできれば会社のレターヘッドをつけて作成してもらう事が理想的です。
レターの最後に雇用主のサイン(署名)とサインした日付も忘れずに書いてもらいましょう。
日本に帰国することが難しい方は、その理由をレターで用意しよう
渡航規制など新型コロナウィルスの影響でどうしても自国に帰ることができない、という理由でビザを申請する方は、その理由を詳細に記したレター(文書)を作成します。
レターの中には下記の項目が記載されていると良いです。
- 学生ビザなど他のビザを申請することができない理由
- 現在有効なビザの有効期限内にオーストラリアを出国できない理由
- オーストラリア出国へ向けて、どんな準備を進めているのか、具体的に明記
オーストラリアのコロナビザの就労制限
重要セクターで働くためのコロナビザが無事に認可となったら、定められた重要セクター内であれば比較的制限なくお仕事をすることができます。
- 仕事の時間制限はなし
- 重要セクター内であれば、雇用主が変わっても問題なし
- 重要セクター内であれば、仕事の掛け持ちOKで、業種をまたいでも問題なし
- メインの仕事が重要セクターの仕事であれば、複数の雇用主のもとで働いても問題なし
ただし、ビザ申請時から雇用状況が変わる場合には移民省へ最新情報を連絡する必要があります。専用のフォームを使用する必要があるため、移民省のウェブサイトで確認するか、ビザエージェントに確認を取りましょう。
オーストラリアのコロナビザはまだ申請可能!必要に応じて検討しよう
今回は、コロナ禍で臨時に用意されたオーストラリアのコロナビザについて詳しく解説しました。
最初に触れた通り、コロナビザは2021年12月現在でもビザがおりています。
同時にいつ終了となるかわからない状態でもありますが、必要に応じで検討してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
※今回のブログの内容は、ACC提携のビザコンサルタントに確認の上、一般的な解釈について述べています。上記情報は移民省の都合により予告なく変更となる可能性がありますので、予めご了承ください。また、個人個人のビザの取得の可能性はそれぞれの状況や条件によって異なりますので、具体的なご相談をご希望の方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。