こんにちは、オーストラリア•キャリアセンター(ACC)のMikaです。
当ウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
今オーストラリアにワーホリ中です。もう少しオーストラリアにいたいので、学生ビザに切り替えようと調べていたのですが、ブリッジングビザという言葉がよく出てきます。どういうビザなのか教えてください。
今日はこんな疑問にお答えします。
本記事はこんな方におすすめ
- オーストラリアでワーキングホリデー中で、学生ビザに切り替えようと思っている
- オーストラリアに学生ビザで滞在中で、学生ビザを延長しようと思っている
- オーストラリアのブリッジングビザの詳細を知りたい
本記事の信頼性
3年半の留学について赤裸々に語っている留学体験談は、おかげさまでたくさんの皆さんから共感をいただいています。
オーストラリア国内でビザを延長する場合によく出てくるのが「ブリッジングビザ」というビザの名前です。
皆さんもネット上で、またはお友達から聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし、聞いたことがあるものの、実際にどんなビザかわからない、という方も多いのが事実。
今回はそんなブリッジングビザについて、ACCが提携しているビザコンサルタントからの最新情報をもとに、詳しく解説していきます。
目次
ブリッジングビザとは
ブリッジングビザとは、オーストラリア国内でビザ申請をする方の現行ビザが切れた後、次のビザが承認されるまで有効なビザです。
実は、ブリッジングビザはAからEまで5種類が存在しますが、どの種類であっても、あくまでも申請されたビザの審査結果が出るまでの仮ビザです。
今回は特に皆さんも目にする可能性が高い、ブリッジングビザAとBを下記で詳しく解説していきます。
ブリッジングビザA Bridging Visa A
ブリッジングビザAは、オーストラリア国内でビザを申請すると、自動的に発行されるもので、新たなビザ申請が有効であると移住省が判断した場合、現在保持しているビザの終了と同時に有効となります。
つまり、ブリッジングビザは私たちが自ら申請するものではなく、移民省の判断で自動的に発行されます。
ブリッジングビザA発行の流れ
- 現在のビザの有効期限内に、新しいビザを申請する
- 新しいビザの申請後即日または数日で移民省からブリッジングビザの詳細を記載したメールが添付ファイル付きで届く(IMMI Bridging Visa Grant Notification)
- 現在のビザの有効期限内に新しいビザが認可とならなければ、ブリッジングビザAが自動的に有効になる
- 新しいビザが認可となり次第、ブリッジングビザは自動的に無効となる
新しいビザを申請すると、移民省から「IMMI Bridging Visa Grant Notification」というタイトルかつ添付ファイル付きのメールが届きます。
添付ファイルを確認すると、下記のような項目があります。
これは学生ビザを延長する場合の例ですが、上図の太枠内を見てみると、
- Current Student (Temporary) visa: Active 現在の学生ビザ:有効
- Bridging A visa: Not active ブリッジングビザA:無効
ということで、現在の学生ビザが有効な状態になっています。
太枠下部の文章にある通り、
This Bridging A visa will only become active if your current visa ends before your new application has been finalised.
(ブリッジングビザAは、新しいビザ審査が終了する前に現在のビザが有効期限切れとなった場合のみ、有効になります。)
ということで、現在のビザの有効期限内に次のビザが認可とならない場合には、ブリッジングビザAが自動的に有効になります。
ブリッジングビザAの状態で仕事はできるの?
一部を除きブリッジングビザの就労条件は、それまで保持していたビザの条件を引き継ぐ形になります。
つまり、
- ワーキングホリデービザから学生ビザを申請し、ブリッジングビザAが有効な期間中は、ワーキングホリデービザの就労条件が引き継がれます。
- 学生ビザから学生ビザを申請(延長)し、ブリッジングビザAが有効な期間中は、学生ビザの就労条件が引き継がれます。
※一部例外あり
詳細は、上記で説明した移民省から届く「IMMI Bridging Visa Grant Notification」というPDFファイル内にある「Work Condition」(就労条件)の項目で確認できます。
下記でどんな条件が付与される可能性があるのか、説明しますね。
就労条件:8547
就労制限8547は、ワーキングホリデービザの就労条件が引き継がれる場合に付与されることが多い条件です。
上手でマーカーを引いた部分ですが、同じ雇用主の下で6ヶ月以上勤務はできない、という条件が付いています。
就労条件:8105
就労制限8105は、主に学生ビザの就労条件が引き継がれる場合に付与されることが多い条件です。
上図のマーカーを引いた部分が大事なポイントで、コースがスタートするまで就労できない、という条件が付いています。
わかりやすいように下記で図解させていただきます。
このように、学生ビザから学生ビザを申請(延長)した場合、例え学生ビザが認可になったとしてもコーススタート日まではお仕事をすることができません。
逆に、学生ビザ認可に時間がかかり、ブリッジングビザ中にコースがスタートした場合は、コーススタート日からお仕事ができます。
勤務先との調整が必要な可能性もあると思いますので、学生ビザの申請時期はお世話になっている留学エージェントに相談してみてくださいね。
ブリッジングビザA期間中にオーストラリア国外に渡航できるの?
もしブリッジングビザAの状態でオーストラリアを出国した場合、再入国することができません。
例えばブリッジングビザ期間中に緊急の用事などで日本に一時帰国しなければならない、となった場合には、オーストラリアを出国する前にブリッジングビザBを申請する必要があります。
ブリッジングビザB Bridging Visa B
ブリッジングビザBは、ブリッジングビザA保持者がオーストラリアを出国する際必要になります。
ブリッジングビザBを取得するには出国理由が必要になり、一度発行された場合、旅行期間の変更や延長は認められません。
ブリッジングビザBの申請はオンライン上でできます。通常数日で認可となることが多いですが、出国が決まった時点でなるべく早めに申請をしたほうが良いでしょう。
ブリッジングビザの注意点
新しいビザの申請状況によって、ブリッジングビザAに関する連絡が移民省からすぐ来ないこともあります。
例えば下図の例では現在のビザの有効期限が10/31であるのに対して、新しいビザを10/25に申請しています。
これを例えば申請が遅くなってしまって、現在のビザの有効期限の当日10/31に新しいビザの申請して、何らかの理由で移民省からのブリッジングビザに関する連絡が2日後に来た場合、その間は残念ながら違法滞在扱いになってしまい、今後のビザ申請に影響が出てしまう可能性があります。
一般的には移民省からの連絡は即日来ることが多いですが、過去に2,3日連絡が来なかったというケースもあります。
こればかりは移民省次第になってしまうので、新しいビザの申請は余裕を持って10日〜1週間前ほどに完了しておくと安心です。
オーストラリア国内でビザを申請する方はブリッジングビザにご注意を!
今回はオーストラリア国内でビザを申請する場合に出てくる可能性が高いブリッジングビザについて詳しく解説しました。
現在オーストラリアにワーキングホリデービザや学生ビザで滞在していて、学生ビザに切り替えや延長を検討している方はブリッジングビザが発行されるケースも多いため、上記を参考にしてみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
※今回のブログの内容は、ACC提携のビザコンサルタントに確認の上、一般的な解釈について述べています。上記情報は移民省の都合により予告なく変更となる可能性がありますので、予めご了承ください。また、個人個人のビザの取得の可能性はそれぞれの状況や条件によって異なりますので、具体的なご相談をご希望の方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。