こんにちは、オーストラリア•キャリアセンター(ACC)のMikaです。
当ウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
海外に留学したいと思っていますが、オーストラリア英語は訛りが強いと聞きました。英語力をアップさせたいなら訛りの少ないアメリカやカナダで留学した方が良いのでしょうか?
今日はこんな疑問にお答えします。
本記事はこんな方におすすめ
- オーストラリア留学に興味がある
- オーストラリア留学に興味があるが、オーストラリア英語の訛りが気になる
- 英語の訛りの強さが英語力アップに影響を与えるのかどうか知りたい
本記事の信頼性
3年半の留学について赤裸々に語っている留学体験談は、おかげさまでたくさんの皆さんから共感をいただいています。
「オーストラリア英語は訛りが強い」というのはよく耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ACCにご相談をいただく方の中でも、オーストラリア英語の訛りが気になって、オーストラリア留学が決めきれない、という方もいらっしゃいます。
今回は、オーストラリア英語の訛りは強いのか?英語の訛りが留学(英語力アップ)に影響を与えるのか?オーストラリア留学•就職経験者が考察していきます。
目次
オーストラリア英語は訛りが強いの?
一般的にオーストラリア英語は訛りが強い、と言われますが、アメリカ英語と比べた時に発音やアクセントに特徴があります。
また、オーストラリア英語ならではの略語が多いので、それを世界共通だと思って使ったら通じなかった、という話はよくあります。
下記で簡単にオーストラリア英語の特徴を紹介していきますね。
オーストラリア英語の特徴①イギリス英語の流れを継いでいる
オーストラリアはもともとイギリスから植民された歴史があるので、イギリス英語を元に発展してきました。
そのため、
- アメリカ英語で「er」のスペルの名詞はオーストラリア では「re」となる 例)(米)“center”→(英•豪)“centre”と表記する
- アメリカ英語で「ize」のスペルの動詞はオーストラリアでは「ise」となる 例)(米)“realize” →(英•豪)“realise”と表記する
- アメリカ英語で「or」のスペルの名詞はオーストラリアでは「our」となる 例)(米)“color” →(英•豪)“colour”と表記する
というような単語のスペルの違いがあります。
また、単語の使い方も下記のように違います。
- ゴミ:(米)“Trash” →(英•豪)“Rubbish”, “Garbage”
- 薬局:(米)“Drug store” →(英•豪)“Pharmacy” (豪)“Chemist”
- 携帯電話:(米)“Cell Phone” →(英•豪)“Mobile Phone”
- セーター:(米)“Sweater” →(英•豪)“Jumper”
- ポテトチップス:(米)“Potato chips” →(英)“Crisps” (豪)“Chips”
- フライドポテト:(米)“French Fries” →(英•豪)“Chips”
オーストラリア英語の特徴②独自の発音やイントネーション
オーストラリア英語では、アメリカ英語ほど「r」を強く発音しません。
私はオーストラリアで約3年半留学して、その後も縁あってオーストラリアで生活をしていますが、アメリカ英語だと「r」はかなり舌をグルッと回して強く発音するけど、オーストラリア英語は少し舌を巻いて発音すればOK、というのが肌感覚で感じるところです。
また、オーストラリア英語ではイギリス英語と同様に、音節の末尾に来る母音の後の”r”のスペルの発音をしません。
例えば、”enter”であれば、「エンタ」と、割とカタカナ英語に近い発音になります。
また「a」の発音が特徴的だと言われることが多く、アメリカ英語では「エ」「エイ」と発音されることが多いのに対して、オーストラリアでは「ア」「アイ」と発音します。
例)Today(トゥデイ)→Today(トゥダイ)と発音する
「a」の発音は本当によく言われますが、正直オーストラリアで暮らしていて、例えばTodayを「トゥダイ」と思いっきり発音する人は若い人になればなるほどそこまで多くないと感じます。
オーストラリア英語のイントネーションはイギリス英語に近いですが、イギリス英語にない有名な特徴として、「上昇調」(rising intonation)があります。
イギリスやアメリカ英語では相手に質問をする時に、質問だとわかるように語尾を上げますよね。
オーストラリアではこの上昇調が質問以外の文章でもよく使われていて、場合によっては質問されていないのに、質問に聞こえてしまうことがあります。
上昇調は、オーストラリアにいる人が本当によく使っているオーストラリア英語ならではの特徴です。
オーストラリア英語の特徴③省略語が好き
オーストラリア英語は、長い単語は省略して書いたり、発音することが一般的で、オーストラリア英語ならではの省略語があるため、他の国では通じない、ということもあったりします。
- Australian(オーストラリアン)→Aussie(オージー)
- Afternoon(アフタヌーン)→Arvo(アルヴォ)
- Barbeque(バーベキュー)→Barbie(バービー)
- Good day(グッドデイ)→G’day(グダイ)
- Thank you(サンキュー)→Ta(タ)
- Mosquito(モスキート)→Mossie(モジー)
- Television(テレビジョン)→Telly(テリー)
オーストラリア英語の訛りは留学に影響するの?
英語力アップのために留学するなら、訛りの少ない国で勉強をした方が良いのでしょうか?
正直に言って、英語の訛りは留学する上でほぼ考えなくて大丈夫です!下記で理由を説明していきますね。
日本では英語の訛りを気にする傾向がかなり強いと思います。
アメリカ英語至上主義とは言いませんが、「きれいなアメリカ英語(またはイギリス英語)が話せること」に高い価値があるように見られているのではないでしょうか。
しかし、日本の外に一歩出てみると、実際に訛りを気にしながら英語を話すことはまずありません。
英語はコミュニケーションのためのツールです。
日本で勉強をされている方、これから留学したい方、留学中の方…皆さんそれぞれ色々な目標があって英語の勉強をされていると思いますが、英語力を身に付けて、その英語を使ってしたいことがあるから勉強をされているんだと思います。
それが例えば、
- 英語を話せるようになって、世界中の沢山の人友達になりたい
- 英語を駆使してビジネスの世界で活躍したい
- 英語圏の国に移住したい
などなど、どんなことでも良いと思いますが、一番大事なことは、英語を一つのコミュニケーションツールとして使える=相手と意思疎通ができるようになる、ことであって、アメリカ・イギリス英語を流暢に、きれいに話せるようになることが目的ではありません。
加えて、オーストラリア英語の訛りを気にしたとしても、実際には自分たちの日本語訛りの方が圧倒的に強いです。
特に成人してから留学する場合、どんなに必死に頑張って勉強しても、もちろん高い英語力を身につけられる可能性は大いにありますが、ネイティブのような発音を完璧に身につけることは至難の業ですし、身につける必要もありません。
実際海外で活躍している日本人の多くは日本語訛り強いですし、ネイティブの人も、日本人ながら日本語訛りが逆に自然、と考える人がほとんどです。
英語を公用語としているシンガポールは、英語の訛りがかなり強くSinglish(シングリッシュ)と呼ばれるくらいですが、世界で活躍する人がたくさんいます。大事なのは訛りではなく、コミュニケーションが取れるかどうか、です。
オーストラリアで英語を学ぶ最大のメリット
オーストラリア英語は訛りが強いと言われることもありますが、オーストラリアは英語を学ぶのに最適な環境だと実感しています。
それは、オーストラリアで英語を学ぶことで世界中のどんな英語も聞き取れる高いリスニング能力とコミュニケーション能力を身につけられる可能性があるから。
何度かこのブログでも触れていますが、オーストラリアは移民大国。
毎年約15〜20万人前後の移民を世界各地から受け入れています。
特にACCがオフィスを構えるパースの街を歩いてみるとよくわかりますが、街中にはオーストラリア人の他にヨーロッパ系、中東系、アジア系等様々な国の人たちがいます。そして、一口にオージーと言っても、アジア人の両親を持つがここ現地で生まれたアジア系オージーなど、オーストラリア人と呼ばれる人でさえ、そのルーツは多岐に渡ります。
こうしてたくさんの移民を受け入れて成り立っているオーストラリアでは、その国民性も影響してか、それぞれの国の文化はもちろん、言葉の訛り•アクセントも広く受け入れていて、英語も一つではありません。
どういうことかというと、先ほどの例とお同じように、街中にはオージーイングリッシュの他に、ヨーロッパ系なまりの英語、インドなまりの英語、中国語なまりの英語、日本語なまりの英語…など様々な訛りが混在しています。
その分だけ、英語のリスニング習得に時間がかかるというデメリットはありますが、オーストラリアで英語を勉強すれば、世界中どこへ行っても対応できる英語力を身に付けることができます。
私も留学当初、各国の訛りの強い英語を聞き取ることができずに苦労しましたが、今ではその人の英語を聞いただけで7〜8割の確率で出身国が当てられるくらいになりました。笑
オーストラリア英語の訛りは気にしなくてOK!グローバルに活躍できる英語コミュニケーション能力を身につけよう!
今回は、オーストラリア英語の訛りは強いのか?英語の訛りが留学(英語力アップ)に影響を与えるのか?について詳しく解説しました。
英語の訛りよりも、自分がどこの国•都市で勉強してみたいか(暮らしてみたいか)、どんなことを勉強して、将来どんな風になりたいか、という自分軸を大切にして、留学先や学校を選んでみてくださいね。
この記事がこれからオーストラリアに留学されたい方の参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!