こんにちは、オーストラリア•キャリアセンター(ACC)のMikaです。
当ウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
現在社会人で、オーストラリアの大学院に留学したいと思っています。入学に必要なIELTSのスコアを教えてください。
今日はこんな疑問にお答えします。
本記事はこんな方におすすめ
- オーストラリアの専門学校、大学、大学院への留学に興味がある
- オーストラリアの専門学校、大学、大学院で勉強するために必要な英語力を知りたい
- オーストラリアで専門学校、大学、大学院に進学するために準備することを知りたい
本記事の信頼性
3年半の留学について赤裸々に語っている留学体験談は、おかげさまでたくさんの皆さんから共感をいただいています。
オーストラリアに限らずですが、海外で専門学校や大学•大学院で専門的なスキルや資格を身につけたり、学位を取得する場合には、申し込み時点で必要な英語力の基準を満たしている必要があります。
オーストラリアは英語力証明としてIELTS(アイエルツ)が広く使用されていますので、オーストラリア留学で求められる英語力をIELTSを中心に解説していきます。
目次
オーストラリアではIELTSでの英語力証明が主流!
オーストラリア留学で英語力を証明する基準として主流なのはIELTS (アイエルツ)です。
IELTSに関しては下記の記事で詳しく説明をしていますが、IELTSにはジェネラル(General)とアカデミック(Academic)という2つのモジュールがあり、留学の場合はアカデミックモジュールで英語力を証明する必要があります。
IELTS (アイエルツ)
イギリス、カナダ、ニュージーランド、アメリカでも英語力を証明する基準として広く使用されているIELTSは、オーストラリアでは専門学校や大学などの進学時の英語力証明や永住ビザなどのビザ申請の際の英語力証明としても使われています。
また、基本的には申込手続き時点で直近2年以内に取ったスコアのみが有効となります。
オーストラリアでは、どの学校で、どの学位を取得するかによって、入学時に求められる英語力が異なります。
オーストラリア留学で取得できる学位の種類を徹底解説
オーストラリアで取得できる学位の名前は、日本では聞き慣れないものばかり。しかしどんな職業に就きたいか、永住を視野に入れているか、など様々な観点から、どの学位を取得するのか、どこまで勉強する必要があるのかが異なります。今後のキャリアアップにも影響する、学位の種類を徹底解説します。
オーストラリアの大学•大学院に入学するために必要なIELTSスコア
学校によって多少の違いはあるものの、オーストラリアの大学•大学院に入学するために必要なIELTSのスコアは
オーバーオール(Overall)6.5以上かつ各スコアが6.0以上
Minimum overall score of 6.5 with no band less than 6.0
であることが多いです。
看護を含む医療系、法学系、教育系など一部のコースではIELTS 7.0以上など、さらに高い英語力が求められます。
例えば、IELTSの各スコアが
- リーディング:6.5 リスニング:6.0 ライティング:6.5 スピーキング:6.0 →オーバーオール6.5のため入学OK
- リーディング:7.0 リスニング:6.5 ライティング:5.5 スピーキング:6.0 →オーバーオール6.5だが、各スコアが6.0以上に満たないのでNG
- リーディング:6.0 リスニング:6.5 ライティング:6.0 スピーキング:6.0 →各スコアが6.0以上だが、オーバーオールが6.5に満たないのでNG
というように、オーバーオールのスコアと各スコアどちらも見て入学基準を満たしているかどうかが判断されます。
オーストラリアの専門学校に入学するために必要なIELTSスコア
オーストラリアの専門学校に入学するために必要なIELTSのスコアは
オーバーオール(Overall)5.5以上かつ各スコアが5.0以上
Minimum overall score of 5.5 with no band less than 5.0
であることが多く、一部のコースでのみオーバーオール(Overall)6.0かつ各スコアが5.5以上の英語力が求められることがあります。
私立の専門学校で、Certificate IIIなどのレベルからスタートする場合には、もう少し低い英語力で入学できることもあります。
IELTSスコアがないと、オーストラリアの学校には入学できないの?
先日IELTSを受けてみましたが、まだまだスコアが足りません。IELTS以外で英語力を証明することはできますか?
IELTS以外でもオーストラリアの学校に入学することができます。3つの方法があるので、下記で説明しますね。
IELTS以外の英語力証明①他の公式テストを受ける
オーストラリアでの進学にはIELTSが主流ですが、IELTSでなければ入学できない、というわけではありません。
コースによっては、ケンブリッジ検定のスコアや、TOEFLなども有効です。
また、最近オーストラリアで人気があるのはPTEと呼ばれるテスト。
PTEはIELTSよりもテスト対策がしやすく、目標スコアを取りやすいということで注目されています。
各テストでどのくらいのスコアを取る必要があるのかは専門学校、大学•大学院で、また各コースで異なりますので、学校のウェブサイトで確認するか、留学エージェントに相談してみてくださいね。
IELTS以外の英語力証明②提携の語学学校から進学する
2つ目は、進学予定の専門学校または大学•大学院と提携のある語学学校から進学する方法です。
これは提携のある語学学校の英語コースで定められたレベルに到達すれば、語学学校の修了証明書(Certificateサーティフィケート)が英語力証明書として使用できる、というルールで、特に専門学校へ進学する際に一般的に行われています。
私もオーストラリアの州立専門学校TAFE(テーフ)には専門学校付属の語学学校から進学しました!
語学学校の英語コースは下記のようにレベル分けされていることが多いですが、ほとんどの専門学校で中上級レベル(Upper-Intermediate)以上で進学が許可されます。
- Elementary / Beginner(初級)
- Pre-Intermediate(初中級)
- Intermediate(中級)
- Upper-Intermediate(中上級)
- Advanced(上級)
注意したいポイントとしては、どこの語学学校の証明書でも使用できる、というわけではなく、進学予定の学校と提携のある語学学校からの証明書である必要があります。
また、大学はコースによっては必ずIELTSなどのスコアを取得しなければ入学できない、と決められているコースもあるので、希望するコースに求められている条件を確認してみましょう。
IELTS以外の英語力証明③学校が用意しているテストに合格する
3つ目は専門学校のみが対象となりますが、学校が用意している入学テストを受けて合格できれば、それ以外の英語力証明はなしで入学ができます。
これは専門学校では一般的ですが、大学•大学院への進学ではIELTS等の公式な英語テストのスコアが求められることがほとんどです。
もしテストを受けて合格できなかった場合は、入学前にどのくらい英語の勉強をした方が良いのか、テストの結果とともにアドバイスをもらえるので、そこから留学の計画を立てることができます。
オーストラリアの語学学校の入学基準は?
語学学校は英語を学ぶ場なので、基本的には現在の英語力がどのレベルであっても入学が可能です。
しかし、下記のような特定のコースに入学したい、という場合には事前に入学テストに合格する必要があります。
- ケンブリッジ検定対策コース:レベルによって異なるが、入学時点で中上級以上の英語力が求められることが多い
- IELTS試験対策コース:入学時点で中上級以上の英語力が求められることが多い
- TESOL(児童英語教師)コース:入学時点で中級または中上級以上の英語力が求められることが多い
入学テストに合格できなかった場合は、一般英語コースからスタートして、英語力をアップさせてから上記のようなコースに進学することができます。
オーストラリアの専門学校•大学•大学院へ留学予定の方は、入学基準を確認してみよう!
今回は、オーストラリア留学で求められる英語力をIELTSとIELTS以外でどのように証明できるのか、解説しました。
オーストラリアの専門学校•大学•大学院へ留学•進学する際に、英語力証明は必須ですので、希望するコースに合わせてどのくらいの英語力が必要なのか、まずは確認をするところからスタートしてみましょう。
なお、これからIELTSを受ける、という方は、元英語講師のACCセンター長監修の下記の記事も併せて読んでみてくださいね。
オーストラリア留学•移住に活用!元英語講師が伝授するIELTS必勝法【初心者向け】
オーストラリアで専門学校入学時、そして永住権申請時と大きな2度のターニングポイントで、IELTSスコアを取った、ACCセンター長の岡。元英語講師で試験に熟知したセンター長がIELTS必勝法をご紹介します。
この記事がこれからオーストラリアに留学されたい方の参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!